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前田紀貞建築塾 第8期ブログ

キャサリンが書いています。

 
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スケッチの醍醐味

本日の建築塾は「スケッチ講座」です


photo (2)

スケッチ講座の講師は「前田紀貞アトリエ 番頭 白石隆治」です 

はい皆さん、怖いですね〜・・・・
何故かコッチ睨んでますね〜 (>_<)
これから筋金入りの講座がは始まります

そもそもなぜ、スケッチ講座が開かれたのか。

塾生の天久(あめく)がエスキースに持って来たスケッチのヘタクソ具合に、
これはまずい
と、早急にスケッチを教える必要があると判断されたわけです。

しかし。。。フタを開いてみるとみんなヘタクソという次元ではなく、
恐ろしく絵を描いて来なかったことが判明

授業で先生とみんなの前にヘタクソなスケッチをさらけ出せた天久はみんなよりはるかに前進出来ます


さて、講義の内容はまず「デッサン」と「スケッチ」の違いからスタートです。
あえて強引に定義すると...
「デッサン」は “見たものを描く” 精密描写であり、
「スケッチ」は “描くことで見る” (ここが重要)概略描写です。


デッサン

と言われると、この写真はどちらかわかりますよね
対象物の陰影、質感をじっくりと観察して描いた「デッサン」です。

名称未設定

一方、こちらは脳内の曖昧なイメージを一瞬で定着した「(建築家の)スケッチ



学生の中には「スケッチ」を「デッサン」風に描いてしまう人もいるとか。。。
と言っているさなか、塾生の中にもデッサンを「スケッチ風」に描いている人がいました
しかし、「スケッチ」と「デッサン」をとてもわかり易く比較してもらったことで、
2つの違いに気が付けたのではないでしょうか。

「デッサン」に必要なものは観察力 つまり、よく観ることができれば、よく描くことができる
「スケッチ」に必要なものは瞬発力 つまり、考える速度を与えず、無意識を引きずりだす

さらにスケッチにおいては、
「線が自分の意図や(意識)を離れて語り始めること」
が重要とのこと。

つまり、描き続ける中で、幾重にも重なった「無意識の線」の中から、
意味ある線(=輝ける線)が浮かび上がってきくることが、スケッチの体験なのです。

浮かび上がってきた一つの「線」は、また新たな「線」を呼び、
イメージが加速度的に展開していきます

そんなふうに、スケッチとは描き続けることで、
徐々に、輪郭を持ち始める(意味が生まれてくる)のです。
これが、最初のスケッチの定義
描くことによってはじめて見ることができる
ということなんですね(^_^)v

そして、そのなんとなく見えてきた輪郭もまた決して
ひとつのカタチに固定されること(=定着されること)はないのです。

これがスケッチの醍醐味です。

決して、頭の中にある「イメージ」をただ単に「線」に置き換える作業ではないのですね!!
だから、ちょっと描いて「なんかイメージと違うな~...俺ってへたくそだな~...
なんて諦めてはいけませんっ


次にスケッチ特有の線の「」についてのお話し。
これは「無意識の線」であるためにとても大切な内容です。
「スケッチにおいては、直線は曲線のひとつの在り方に過ぎない。
あるいは、厳密には直線も曲線も存在しない。そこにあるのは【振動】だけである



...皆、一様にきょっと~〜〜ん(゜o゜)としています(笑)



例えば、スケッチにおける直線(のようなもの)とは、
小学校の算数で教わった「線分」とは異なります。
「線分」が点Aと点Bを結ぶ最短距離であるのに対して、
「スケッチの直線(or曲線)」は点Aと点Bの間の空間(余白)を顕在化させる何か
となります。

線分



線自体に目的があるのではなく、
線(のようなもの)が、空間なり現象といったものを想起させることに目的があるのです。

だから、スケッチの線質は、幾何学上の直線でも曲線でもなく、
絶えず振動しながら、共振しながら、繋がる軌跡・・・となるのです。

振動させることで、それが固定される(=意味をもつ)ことから逃れられるのですね。

言葉で理解することはとても難しいですが、
実際に描いてみると、このことが体験としてよく理解できます

スケッチは、ただ描けばよいのではなく、
こういった自分なりの問題意識をもって取り組むことが大切なんです
でもでも、次に大切なことはやはり場数っ
座学だけでは意味がありません
問題意識を深めつつ、絶えず実践あるのみ


ということで、塾生のみなさん、エクササイズスタート

最初のお題は、ひたすらスケッチブックに「無意識の線」を描くこと。
(この時、手を止めることなく連続的に線を描くこと。
スケッチにおいて静止は死を意味します

次は筆圧の強弱、描くスピードに抑揚をつけて描くこと。
(ただし、意識的、作為的にではなく)


下の写真は白石講師による無意識の線。(所要時間40秒程度)

怖い線


下の写真はフォトショで色調反転したものですが...

怖い線2


...白石講師の無意識を覗き込んでいるようで怖いです(>_<)

膝の震えが止まりません...
見てはならないものを見てしまった思いが........

このような、それ自体意味を持たないプラクティスによって、
線の質」というものが何なのか、感じることができます。

何か(理想的な)答えが存在する訳ではありません。

人それぞれでよいのです。

無意識を引きずり出すには、頭ではなく、手にまかせてみる、ペン先にまかせてみることが大事なんです。
ついつい自分の意識(あるいは自我)が邪魔しそうなりますが・・・

ひたすらトレーニングプラクティス


「何を描くか?」という前提では、すべてが意識下におさまり、スケッチにはなり得ません。
「どう描くか?」についての気付きが重要であり、
一本の線が次の線を誘導するような「関係の連鎖」がスケッチの本質。

そう考えてみると、スケッチを描くという行為は、セミラティス的なのでしょうか?
デッサンが「ツリー構造」、スケッチは「セミラティス構造」・・・・

デッサンは「トップダウン型」(計画型)、スケッチは「ボトムアップ型」(メタ計画型)・・・・
無理矢理感は否めませんが、
そんな類推をしてみると、ますます楽しくなりますね


続いてのお題はスケッチに入れる「人」を描いてみること。

「人」を描こうと思うと、皆、一様に「人」という記号を描いてしまいます。
つまり、「人っぽい輪郭」を始めに描いて、すぐに「人に見えること」を求めてしまいます。

人

スケッチ




「意味を固定しないこと」がスケッチの醍醐味ですから、
人や家具や植栽を描くときも、
安易に記号として描いてしまったらそれはスケッチに成らないのですね。

だから、人も家具も植栽も、建物の輪郭もすべて、「等価」であり、同じ線の「質」に還元されるのです。

芸術家は、「物そのものを存在させる」人。(※9月15日のブログ参照)
そして建築も芸術
建築を成り立たせる(=生みだす)課程のスケッチの中の人さえも「記号」として描いてしまったら、
芸術から遠のいてしまう、ということなのでしょうか・・・・・

というより、「物そのものを存在させたい」という欲求を常に持っていたら、
スケッチの中の人さえも「存在させてしまう。」
という自然な行為なのかもしれません。


スケッチを習得するということは、
単に絵がうまくなるということではそもそもありません。

新しい建築を、誰も見たこともない空間を、創造するための、強力な武器にするということなんです。
紙とペンさえあれば、場所を選ばずに表現ができる・・・・
とっても便利でユビキタスなツールですね




こうして開かれた講座で基本は真摯に学び、
ただしそれをマニュアル化することなく自分で学び続けること、
何よりスケッチを描くことを楽しむこと。

重要なのはこれからです




前田紀貞アトリエ 田中由美

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エスキースの様子

4回目のエスキースの様子です

01




先週、建物の配置の仕方「彫刻型」と「ランドスケープ型」について指導を受けた理紗は、
前面道路に面する面は彫刻型とし、少し敷地に空間を。(下の写真の模型左側)
前面道路と反対側の土手に面している側を「ランドスケープ型」とし、
敷地のラインに沿って建物がぱっさり切られている形態になっていました下の写真の模型右側)


02


そして、大きく変わった箇所は、ガラスと壁以外の素材を用いたこと


04


視線が通るガラスを「透過率 0」
視線が全く通らない壁を「透過率 100」とした時、
理紗が選んで来たこの素材はその2つの間のものと考えられます。

つまり、向こう側がすべて見えてしまうガラスでもなく、
全く見えない壁でもない。

少し向こう側が見える素材。
その他にもパンチングなどがあります

建築の風景の創出、デザインでは、「壁の扱い」として
「透過率」(0%〜100%)を考えてみる必要がある、ということです。
皆、壁というと「透過率0」(コンクリートの壁)か
「透過率100」(ガラス)しか想定しませんから、
そういうテクニックも大切だと思いました。

写真の素材の他にも、和紙を張った壁を用いていました。


先生から、「素材・色・形」は3つまで。
という指導を受けました。

例えば、赤いシャツと緑のズボンを着た人がいたとします。
では、それに合わせるジャケットはどんなものを選ぶのか
どんな色・柄にせよ赤と緑の入ったジャケットにすると、
全体としてまとまります。

デザインとしてまとまったものにする時、
「素材・色・形」は3つまでが(一応の)定石なのだそうです
※無論、それを敢えて壊すこともありますけれど……

ちなみに、理紗が選んで来たこのチューブを張り合わせたような素材。
実は、「滑り止め」として東急ハンズで売っているものだそうです。

塾生は模型の素材選びを、決して「模型コーナー」の中だけで終らせません




03



さて、ミノルさんのスタディ、途中経過は...
こんなことになっています

05

この作品は、
六角形の内角の角度を変える
そのカタチを敷地全体にオフセット
重なった部分をスラブに

というルールのもと出来ています。

落ちている光のカタチが不思議なカタチです。
「光と影を分けていない。その心地良さがある。」
そして「のようだ。」と先生からのコメント。

また、「床に使っているグレーと茶色の間のような色味も自然界に近いものになっている。」と。

06

08


私の感想
8期生は、とてもまっさらな状態で素直に建築を学ぼうとしていて
毎回のエスキースでの先生からの指導を頭でわかろうとしているだけではなく、
感じようととても一生懸命です

これから3月までにどう化けるか、本当に楽しみです




前田紀貞アトリエ 田中由美










Category: 未分類   Tags: 彫刻型  or  ランドスケープ型?!  

彫刻型 or ランドスケープ型

第一課題、【ルールに基づいた建築設計】の3回目のエスキースです

りさ


ルールを考えると同時に、模型も作り始めています

写真の模型は理紗の案
自然界に多く見られる六角形をルールに用い、スタディを進めています。

りさ2

敷地の角に大きなスペースが空きすぎていて、なんだか建物の配置が不自然...

そこで、先生の説明です
敷地に対して、建物を配置する際に
彫刻型」と「ランドスケープ型」の2つがあるそうです

photo (2)

彫刻型」は敷地の形態とは無関係に、彫刻を置くかのようにポンっと建物を配置すること。
「ランドスケープ型」は敷地の形態によって建物の配置が決まる、
つまり敷地と建築の形態が無関係ではないこと。


理紗の今の段階の模型は「彫刻型」です。
どちらが良いというものではなく、無意識に作っていたものを系統的に理解すると
作品としての強度が増す、というのが私の感想です。



さて、卒業設計の方は...
卒業設計コースの一人である大場は、
もともと建築学科で建築を学んでいたのではなく、地理学を専攻していました。


「地理的に創っていく。」
大場のエスキースで先生が仰った言葉です。
ただただ、ドキドキする言葉です

そんなキーワードが出て来たのは、こんな大場の話からです。

ネパールのとある山間部は、
日が良く当たり、住む心地も良く農作物が良く育つ山の上の方には裕福な人が住んでいます。
一方で、山と山の谷になっている場所は環境も悪く、貧しい人達が住んでいます。
環境の悪い谷ではマラリヤが発生し、多くの人が命を落としてしまうのですが
長い時間の中でマラリヤに対する耐性が出来ているのだそうです。

そこに、耐性のない山の上の方に住んでいる人が谷にやってくると
すぐにマラリヤに感染してしまうのだそうです。

地理学的に「谷」は事件が起きる場所

確かに

と納得させられます。


そして、地理の形態が人間に進化に影響を与えているということは...
つまり日常の大半の時間を過ごす建築の形態も、
人間の生命に影響を与えているに違いない


りさ3




前田紀貞アトリエ 田中由美



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