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前田紀貞建築塾 第8期ブログ

キャサリンが書いています。

 
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自然のルール

本日から、設計課題は第二課題のスタートです
第二課題は、「自然のルールに基づいた設計

自然の中に見いだされるルールに限定し、設計を進めます。

ところで、「自然」とは何のことでしょうか。
イメージするものは森、川、山など風景として見えるものですよね?!

しかし、それらを今回の設計課題に取り入れろということではないのです。
「自然の摂理(メカニズム)」取り入れるということです

そうすることで、
自分の手癖でしか作ることが出来なかった範囲を大きく超えられます

1124.jpg


さて、自然のルールを利用する際には
「結果系」と「原因系」の2つが挙げられます

「結果系」とは…
自然にある模様、システムをそのまま真似て建築に適用すること。
例えば、シマウマの模様をそのまま平面図に置き換えることです。

「原因系」とは…
シマウマの模様が発生するシステム(遺伝子が黒と白をつくるシステム)を調査し、
そのシステムを建築に置き換えること。

シマウマ


本当に自然の摂理を見いだし、建築にしているのは「原因系」ですよね?
始めは皆、「原因系」からスタートをすることを前提とします。
ただし、「結果系」であっても、その自然の発生のプロセスを、
建築制作のプロセスに見事に置き換えられるのであれば、それも可とする、とのことです。

そして今回、塾生が計画する建築は「芸術家村」です。

以下、塾生に配布した資料から抜粋です
画家、彫刻家、音楽家、建築家、ビデオアーティスト、グラフィックデザイナー、
文学者、映画制作者、舞踏家、など広範囲な芸術に関わる者たちが互いに交流を計り、
寝食を共に触発し合いながら、新しい創作を行うアーティストインレジデンスが今回のプログラムとなる。
或いは、ひとつの芸術家に限ることも可とする。
(配布資料 : 「自然界のルール」)

ただし、建築の中に入れるものも何にするのか、
自分で考えて良いとのことです。
海辺の敷地に建つ建築の中で何が起きるのか想像しながら
自分で決めて良いのです

2月9日(土)の第二課題プレゼンテーションの日に向けて、
新たな作品の創作が始まりました

さて、第二課題では「自然のルール」を用いることが必然です。

私にとって自然とは森、河、山を総称したものくらいにしか理解はなく、
対象ははっきりとしていましたが、「自然」を定義したことがなかったです。
「自然」って一体何なのか。
「自然のルール」を用いるということはどういうことなのか。


例えば、味噌汁を鍋で温め始めます。

始めのうちは特に味噌汁を見つめていても変化はないですよね
少し時間が経つと、もこもこっと味噌が出てきます。
そして、もっと時間が経つともこもこっがなくなり全体に味噌が回り均一になります。

その一瞬のもこもこっが「自然」なのだそうです。

何のこっちゃ?!!!!!

味噌汁を温め始めた状態は「線形」
その間のもこもこっの状態は秩序が一瞬顔を出した状態であり、
それは「非線形」と呼ばれるもの。
「線形」から「非線形」に変化する過程に一瞬秩序が現れ、
それを結果的に「自然」と呼ぶのだそうです。

なるほど。

台風の目も、一瞬現れた秩序です。
そしてその後なくなります。

台風の目

台風の目が生成されるシステムを捉え、
建築を創る際のルールに適用したら「原因系」の建築が出来るのです。
つまり、自然が一瞬持つ秩序を建築が出来る秩序に変えるということです。

そして、人間も「自然」なのだそうです。
なぜかでしょうか

人間を構成する分子、C(炭素)、H(水素)、N(窒素)、O(酸素)がたまたま一瞬秩序を持って
人間のカタチになっているだけだからです。

つまり、たまたまそこで密度が高まっている分子の一瞬のよどみでしかない。
死んでしまったら、また分子はバラバラになり土に戻って行きます。


モニカ1224


ちなみに、このモニカを構成している
C(炭素)、H(水素)、N(窒素)、O(酸素)は一年後にはすべて入れ替わっているのだそうです。
一年後にモニカに会ったら、すべて新しい細胞になっているのです
それでも、モニカという「私」(人間)は変わらずに存在しています。
変わっているのに、変わっていない……

人間が台風の目と同じなのだと思うと、なんだかおもしろいです。
人間は自分の意思を持ち、色々と取捨選択しながら生きていますが、
人間も自然であり、自然が出来てはなくなっていく過程と同じなのですね。

ぁあ、無情。。。

無情の中の一瞬の秩序が美しいのです。


では、なぜ「自然のルール」に基づいて建築を創るのか。

近代建築はトップダウンでした。
トップダウンとは、全体の設計図がありそれに基づき計画していくこと。
つまり建築家という作者の思いがあり、
その作法で建築が出来てきた。

現代建築はボトムアップ。
つまり、全体を事前に建築家の思いで計画するのではなく、
部分の集合体が結果的に全体になるというもの。
前者の「計画」に対して、「非計画」或いは「メタ計画」ともいえます。


現代建築を目指す私たちは、
ボトムアップのトレーニングをする必要があり、
建築を創るということも宇宙の中に一瞬の秩序を見い出すことであるなら、
同じく秩序を見いだしている自然のルールを今回は参考にしましょう、
ということです

宇宙の中に一瞬の秩序を見い出す…
とてもロマンチックですね



前田紀貞アトリエ 田中由美

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