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前田紀貞建築塾 第8期ブログ

キャサリンが書いています。

 
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今回は待ちに待った、8期生の第3課題の講評会の様子をお伝えします

第3課題「自然を受信する庭」
この課題では、いかに自然を捉え、それをどのように「受信」し、空間化するのかということが重要視されています。
その空間化する装置のことを、前田は「庭」と呼びます。とても原初的な空間、それが「建築」になる以前の「庭」ということなのです。
先の2つの課題とは少し趣の違う課題故に、塾生たちは苦労していました

この課題で設計演習のは終了となります!!
この半年の集大成を塾生たちはどのようなカタチで見せてくれるのでしょうか

さて、各塾生のプレゼンの様子を見てみましょう


① 藤田農
①

②
樹木が拾う都市の音を拡張し、樹木を通した都市の音によって地下空間(コンクリートの球体が数珠繋ぎになったような空間)を切り分けようという案

皆さんは、大木に耳をくっつけると、そこにかすかな音が聞こえる経験をしたことがあると思います。あれは、環境の音や木の中の水脈の音が混じったものなのです。今回の藤田案は、都市にある音が樹木に入ってきて樹木じたいの持つ音と混ぜられた、正にその音による庭を創ろうとしたものでした。

確かに、着眼点はとても面白く感じましたが、直接耳にした都市の音と比較して、樹木を通した都市の音がどのように素晴らしいのかが、明確に表現されていなかったのが残念でした
あと、球体のカタチが強すぎたせいか、イマイチ音によって空間が切り分けられているように感じられなかったのももったいない所でした


②松井周
③

④

鏡面仕上げの鉄板で2種類の菱形をつくり、組み上げることで工事現場の仮囲いをつくろうという案
構成じたいは、「ペンローズパターン」で作られています。ペンローズパターンとは2種類の菱形による構成です。これらの構成によれば、平面をくまなく充填することができます。しかし同時に、そこに周期性が無いのです。周期性が無いのに、ある「秩序感」が顔を出します。準結晶構造もこの方式です。
このパターンによって組み立てられた仮囲い(ある程度の奥行きがあります)、そしてその素材としてステンレスの鏡面を使用します。

そうすると、この仮囲いをとおして工事現場を見ると万華鏡を覗いたような不思議な見え方をします
全く工事現場を見ているような気がしない不思議さがあるのです
都市の中で何か(建築物)が生成する時のダイナミズム、それを自然と捉え、そのダイナミズムをよりアグレッシブな方法で都市に向かって放出した作品といえます。

工事現場=入力
万華鏡のような見え方=出力
この案は入出力のギャップが素晴らしく、そこに人を感動するのでしょう

この仮囲いがあれば、都市に対して完全に閉じてしまっている工事現場が街の風景を彩る庭になりえます


③吉川学志
⑧

⑦

自律応答型調光ガラスという、日光などの熱に反応して白濁し、自律的に調光するガラスを用いて空間をつくった案

環境の熱分布の変移、あるいは、人の体温によってガラスが白濁し、人が居たことが光として痕跡となるような方向に行けばすごく可能性のある案だと思っていたのですが、その詰めが甘かったようです

植物の成長によって日光の入り方が変化することを目指したようですが、この自律応答型調光ガラスの面白さは植物の成長のような長期スパンの変化ではなく、人の出入りのような短期スパンの変化と掛け合わせることで生きてくるものだと思います

素材は良かっただけに是非、再挑戦してもらいたいなと思います!!


④中山理紗

242px-Storm_glass.jpg


⑤
A0のプレゼンボードを5枚も用意されていました
プレゼンボードをしっかりとつくって来ただけあって、プレゼンの準備もちゃんとしてきたんだなという印象です◎

この案はストームグラスという天候によって、「内部の液体中に漂っている白い不純物が様々な姿形に結晶化するもの」を用いて、ストームグラスを通した都市をを見せる空間をつくっています

ストームグラスを通した都市はなんとも形容詞し難い、不思議な見え方をして面白いなと感じました

あえて言うならばストームグラスという面白い素材の力に頼って、建築的な検討があまりなされていなかったのが少し残念だったように思います
見つけた材料はよかったのですが、それを建築化する手法をもっと頑張ってほしかった、ということでしょうか。


⑤天久航一郎
⑥

無数の穴をランダムに空けた金属のポールを地面に沢山突き立てて風が通る度に、奇妙な音が周辺に響き渡るという案

彼のつくった音は実に奇妙でとても魅力を感じるものでありました

敷地は立ち入り禁止の浜辺に設定されており、その奇妙な音によって注意喚起をするというものです

これもまた、建築的な検討が不十分だったのが残念でした
どこにどのようなサイズのパイプが立っているのかを示す平面図計画があり、場所によってどのような音が聞こえるのかを明確に語るようなプレゼンテーションがなされていれば、もっとこの案の魅力が伝わったと感じます

⑤上村尚弘
⑨
海外旅行をした時に見た、洗濯物の風景に魅力を感じ、その魅力を拡張しようとした案

これもまた、着眼点自体は悪くないと感じましたが、提案が物干竿だけで留まっており、洗濯物の風景を劇的なものに変化させるようなものではなく、洗濯物の風景の調査結果報告会のようなプレゼンになってしまっていました

晴天の下、洗濯物が風に揺れている風景は気持ちのよいものだと思うので、もっとその気持ちよさをもっと増幅させるところまで踏み込んでほしかったと感じます

以上、プレゼンの様子でした





続いて、第3課題「自然を受信する庭」の受賞者を発表します!!


まず、優秀賞は。。。
中山理紗!!
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そして最優秀賞は。。。
松井周!!!!
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この二人の案は深く印象に残るものでありました

中山理紗は、多少ロマンティックな傾向はあったものの、とにかく自分の世界観を呈示しようという想いの強さが評価されました。塾長は言います。最初は多少の不足は全く問題ないんだ、と。それよりも、誰にも無い自分だけの世界を大切にする気持ちこそが評価されるべきだと。

松井周の案は、見えてくる世界で人を感動させるのはもちろんのこと、都市の中で風景としてはマイナスイメージのある工事現場にスポットを当てたこと、たった2種類の菱形による構成のため、実際の製作に置いてもリアリティがあること等、様々な面においてスマートに対応できている素晴らしい案だったと思います


この課題で6ヶ月に及ぶ、前田紀貞建築塾 8期生は終幕です
塾生にはこの間に得たことを今後の人生の糧として生きていってもらいたい!!

特に8期生は団結力のあるメンバーであったと思います
また、皆でひょっこり顔を出しに来てほしいものです

では最後に、受賞作品の動画で締めたいと思います

優秀賞
中山理紗の作品『「まだ なまえもない まち」へ』
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最優秀賞
松井周の作品『Fragment Screens』
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前田紀貞アトリエ 松下健太
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