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前田紀貞建築塾 第8期ブログ

キャサリンが書いています。

 
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内容と表現

長期出張により田中キャサリン由美がblogを更新することが難しくなったため、1月分ほど間が抜けてしまいますが、今回からピンチヒッターで第7期のTAだった松下健太(マツケン)がお送りします

今回は3/9 建築塾の様子をお伝えします!!

設計演習
第2課題のプレゼンも終わり、本日は第3課題「自然を受信する庭」の初回エスキスです!!

各人、いくつか案を発表しました

その中で魅力を感じたものを2つほど挙げます

242px-Storm_glass.jpg
■「ストームグラス」と呼ばれる19世紀にヨーロッパにおいて航海時、使われていた天気予報の道具を利用して天気を受信する庭をつくり出そうという案
「ストームグラス」は天気によって、液体の中の不純物が模様として現れたり、不純物の量が増減したりするようです
画像だけでも、とても不思議な印象を受けますね
実際に動いている状態を見てみたいものです!!

注目したものは面白いだけに、これを種としてどのような空間を創造してくれるのか楽しみです


08seya.jpg
■樹木に響く音を増幅させるという案
皆さんは樹木に耳を当てて音を聴いた事があるでしょうか?
そうした時に聞こえる音は、いままで樹木の中に流れる水の音などと言われて来ていましたが、最近では枝が風に揺れる音、車の振動等「周囲の音」を樹木が拾っている音であるという事が明らかになって来たらしいのです

つまり、樹木がアンプのような働きをしていると言えます

樹木の周りの状況や樹木自体の太さや枝振り等によって響く音に差異が生まれるのではないでしょうか?
視覚的にではなく、聴覚によって空間を認識するという新しい可能性を感じます!!


これ以外にも塾生が考えて来た案はたくさんありましたが、全体的に抽象的になりがちで、どの「自然を扱おうか?」という事に終始しがちでな印象でした。
もちろん扱う「自然」の面白さも重要ですが、それよりも自分が扱おうと決めた「自然」にどのような手法で新しい視点を与えるのか?を考える事に時間を使った方が面白い提案ができるのでは?と思います


建築論
■内容と表現

通常、私たちの感覚では「内容→表現」の順序である事柄は表面化されると考えます
しかし、脱構築(デコンストラクション)主義ではその逆「表現→内容」を問われます
つまり「表現」の仕方によって事柄の意味合いつまり「内容」は変化するという事です!!

例えば、「豚」ただ単に「ブタ」というのと「ブタッッ!!」と言うのでは内容に差異がありますね
    「やめてっ!」と「や・め・て」も違います ☆


さて、ここで皆さんに質問があります
「四つ足のオオカミ系のペット動物ってなーんだ?」と聞かれたらなんと答えますか?
十中八九「イヌ」と答えるでしょう。
しかし、それも「四つ足」「オオカミ系」「ペット」という他の動物との差異(相対性)が先にあって、後からそういう動物に「イヌ」という名前がついただけなのです

つまり、言語とは決して絶対的なものではなく、相対的なものであると言えます

前田塾長は常々、塾生や学生に「後付けコンセプト大歓迎」と言っています
(前田塾長のblog 〜後付けコンセプト大歓迎〜 http://norisada.at.webry.info/200606/article_2.html )

どんな建築をつくろうかと考えるとき、コンセプトを置き去りにして空間・形態のイメージが膨れ上がってくる事があります
そして、そのイメージを形にして眺めてみる事で事後的に、コンセプトが生成される。
このような順序も全然アリだと言っているのです
このBlogの内容は今回の建築論の内容とリンクしますね!!


前田紀貞アトリエ 松下健太


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アプリケーション講座 第2回

今週は、アプリケーション講座の第二回目です。

第一回の「スケッチ」「VectorWorks」「Photoshop」に続き、
今回は「Illustrator」と「blender(3Dソフト)」の講座です。


「Illustrator」
塾課題のプレゼンテーションをまとめることを想定した講座でした。
第一課題のプレゼンテーションでは皆、コンセプト、図面、CG、模型写真
それぞれを仕上げることに一生懸命で、
それらを一連のプレゼンテーションとして「まとめる」という段階までは行きつきませんでした.....

「Illustrator」でプレゼンテーションをまとめるために、
・グリッドを作り文字、画像を揃える
・文字のフォントを変える(フォントのまま使わない)
・VectorWorksで描いた図面をIllustratorに取り組む
(VectorWorksとIllustratorでは色に始まり、表現の幅が格段に違います。)
・取り込んだ図面の線を調整する
・影を付ける

など、基本的な操作の説明でした。

そして、Illustratorでプレゼンテーション用のファイルを早い段階で作っておき、
そこにコンセプト文などどんどん入れ込んで行くと、
提出直前に「プレゼンテーションをゼロから作る」という焦燥感がなくなりますよ。と、
TAからのアドバイス

「Illustrator」を「きれいにまとめる」ためのツールとして使うのではなく、
各々の作品を表現するためのツールとして使ってほしいと思います。

最後に、「自分の名刺を作ってみる」という実践。
皆楽しそうにこれを描くにはどうしたら良いのか、と模索していました。
「Illustrator」を初めて使うという子がほとんどでしたが、
そうやって、自分が「描きたいこと」を描くためなら
すぐにアプリケーションは覚えてしまうんですね

「blender(3Dソフト)」
模型では作ることが出来ない複雑な形を、粘土で作るように簡単に作成する事ができ、
それを様々な角度から見たり、その中に入って空間のイメージを持つ事ができる。
作成した形態に物理属性を与える事で、
流体など簡単なシミュレーションを行う事も出来るソフトなのだそうです

ピクチャ 10

ピクチャ 11

ピクチャ 12

ピクチャ 13

ピクチャ 14

ピクチャ 16


球、ドーナツ、正方形などを変形させて好きな形を作り、実践しながらソフトの操作方法を
学んでいました


建築塾で2回に渡って行ったアプリケーション講座の
スケッチ
VectorWorks
Photoshop
Illustrator
blender(3Dソフト)」を駆使し、
プレゼンテーションの表現の幅を広げてほしいと思います。

フォトショ講座
                            ※10月22日「Photoshop講座」の様子


第二課題の講評会が楽しみです



前田紀貞アトリエ 田中由美


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建築塾「忘年会」

今年最後の建築塾の後は…
毎年恒例の「建築塾 忘年会」でした

ただ、いつもと大きく違うのは
現役8期生が卒塾生を、
前田紀貞アトリエにておもてなしをするということです

前田1

前田2


どのようにしたら来て下さった方に喜んで頂けるのか、
8期生は宴が終わった夜中に皆で意見を出し合い、
忘年会に向けて準備をして来ました。
料理を何にするのか、意見が合わずにぶつかる様子もちらほら…..

料理の決定、座席の配置、料理皿に何を使うのか……
細かなところまで話し合い、忘年会当日に望みました

前日から買い出しや準備に走り回り、
当日も会のことで頭が一杯の様子…
8期生の会にかける思いがひしひしと伝わって来ました


そして、忘年会最中の企画も準備済み。
参加者全員にアンケートを事前にとり、会の最中に名前は伏せて発表、
誰が書いたものか当てるというクイズ形式の企画で場を盛り上げてくれました

普段からは想像出来ない、
皆さんの意外な一面も垣間見ることが出来、とても愉快な時間になりました。

集合


こうして、先生を囲み集まって来る「仲間」がいるということは、
とても幸せなことだなと感じました。

私自身、建築塾の卒塾生ではありませんが前田紀貞アトリエの一員として
同じ空間、時間を皆さんと共有出来ることをとても嬉しく思います。

この日は、
「前田紀貞建築塾」の歴史が現役8期生によって塗り替えられた
とても大事な日でした。
忘年会だけではなく、
現役塾生自らの力で建築塾をどんどん更新していってほしいと思います


最後になりましたが、
年末のご多忙の中、忘年会にお越し頂いた皆様本当に有り難うございました。



前田紀貞アトリエ 田中由美


Category: 未分類   Tags: 「形式性とは何か」  

「形式性とは何か。」

今回の建築論のテーマは「形式性とは何か。」

形式性とは、公理系、閉じたシステムのことを言います。
つまり、論理性を突き詰めたもののことです

形式性の例を挙げると、数学、形而上学、物語、マルクス主義です。

マルクスは子供に薬も買ってやれず、
自分の子供の多くが死んで行くという現実を目の当たりし
皆平等、どれだけ働いても皆同じ給料が良いと説きました。

そうして、最終的には皆ユートピアへ行くと
その為には閉じた予定調和的な形式性(システム)が必要であり、
これは内部で閉じた世界であり、外部が必要とされないシステムなのです。

こうして言葉、数学、科学、すべてが言葉で証明出来ると
そう2000年間信じられて来たのですが、20世紀になってからそれが崩壊し始めます。


ゲーテルによる「不完全性定理」によって形式性は崩壊します。
「公理性においてはその体系が無矛盾である限り、
その体系内で表現できる命題でありながら、
その命題とその否定の何れもが証明不可能であるような命題が存在する。」

つまり、「内部(閉じた公理系)」を完璧にする論理を突き詰めたら、
外部」が必要とされ「公理系という内部システム」が崩壊します。
ゆえに、パーフェクトな閉じた公理系(形式性)は存在しないということになります。

つまり、形式性であった頃は古典主義
その後、形式性が崩壊した後の近代主義という構図が成り立ちます。

古典主義の頃の音楽には、主題のある音楽です。
例えば聞いた時に「田園」っぽい風景、「英雄」っぽいが思い浮かぶように、
ある音楽を演奏した時に、最終的に田園とか英雄という参照先が感じられるような。
この参照先、つまり答があるということです。


一方近代主義。

チェック


この柄は何を示しているのか、意味はないですよね。
どうやって構成されて来たのか、
それが最終的に何を示しているかは問題ではないというのが近代主義です。
参照先がないこと。そのシステムだけの世界観を味わうことなのです。
それをフォルマリズムといいます。




さて、設計演習コースはというと…

天久「渡り鳥」、
上様「人間も触覚」、
ミノルさん「共振」、
モニカ「ニオイの受容体」、
たみお「霜柱」「蛍の光」「レム睡眠」「ノンレム睡眠」、
りさ「呼吸」「ベロウソフジャボチンスキー反応」「明るさ、暗さと速度感覚の変化」、「カルマン渦」
ハスキー「粘菌」「モルフォ蝶」「タンパク質」

このような項目を挙げて、【自然のルール】を模索中です

photo (1)



前田紀貞アトリエ 田中由美


Category: 未分類  

「場所」「捻る・次元を上げる」思考

今回の建築論 は「場所」とは何か

「場所」とは箱にあるものではなく、色々なものが入力された時に
顔付きが変わっていくものなのだそうです。

例えば龍安寺の寺は、
何もない庭ですが、何もない故に天候を映し出す、自分を映し出す庭です。

りょうあんじ


それが、建築の「場所」の本質だということです。
それは「無いという在り方である何か」と言えるといいます。
例えば、関数f(x)=x2がこの「場所」の例です。

一辺2mの正方形を想い浮かべてください。
辺の長さ2mも面積4m2も手に取り目で見ることができます。
これは「有る」ということです。
しかし、x2という関数じたいは、
「何かが入力されたら二乗して出力する」という「働き」でしかありません。
決して目にも見えないし手にも取れません。

これこそが、「無いという在り方である何か」ということです。
これが「場所」というものの本質なのです。


続いて、捻る思考・次元を上げる思考について。

捻る思考とは….
北に行くなら南へ行け。

北海道に行きたいのに、南に向かうのですか?
全く逆の方向ではないですか?と思いますが…
南に行ったとしても、一周廻って北海道へ辿り着きます

全く逆の視点によって、同じ結果に辿り着くストーリーを発見することが
とても大事なのですね

例えば、目の前に赤いペンがあります

赤いペン


「これは赤いペンです。」というストーリーは凡庸です。
建築のストーリーでは「これは赤いペンではない。」というストーリーを
聞きたいということです。

つまり、中心を変える、見方を変えるということです。
一件、逆のことを主張しようとするが、結果、同じ結果に辿り着くこと。
こういうストーリーこそに人は魅了されるのです。

さて、上の赤いペンが「赤いペンではない」というストーリーはどうやって作ったらいいのでしょう?
前田塾長は見事にこれを「赤いペンではない」というストーリーで皆を納得させました。
皆さんもその「ストーリー」を考えてみてください

また、「地動説」がすごいのは、それまで皆が当然と疑わなかった「天動説」を
覆し世界の見方を一転したからです。

捻る思考、迂回する思考はつまりは「知性」と呼ばれるものなのだそうです。

続いて次元を上げる思考についてです。
ここに「メビウスの輪」があります

メビウス


白と黒の「表vs裏」の2項対立が「メビウスの輪」になることにより、
なくなっています。

つまり、2項対立ではなく、
捻ったことで「白の面 VS 白の面」という二元論が連続してしまいます。
元々は「白の面 VS 白の面」ということで二次元世界であったものが、
捻ることで「白の面 = 白の面」となります。
しかし幾何学としては、次元がひとつ上がり三次元になったことになります。
捻ると次元が上がるのです。

このように「白 VS 黒」といった2項対立した思考ではなく、
常に2つの間を行き来する振り子の支点を考えることが重要とのことです
振り子で白と黒の極の間を振っているのは、支点があるからです。
支点にかかっている手の「働き」が結果としての白黒を決定します。
その働きこそが、メビウスの帯を捻るという「働き」なのです。




設計演習コースは、第2課題【自然のルールに基づいた設計】のエスキース2回目です。
皆それぞれ考えて来たルールを発表しました。
今回はハスキーと上様の案がどのようなものか書いていきます。


ハスキーが挙げた自然界のルールは11個です。

渦、ピクセル、C60フラーレン、粘菌、極性、星空、縄張り、タンパク質、
モルフォ蝶の羽、音階、パラドックス。

粘菌は、単細胞の一種で固定した形を持たないのだそうです。

ねんきん

シート状の構造と管状の構造から構成され
これらをインフラ整備や都市間ネットワーク形成に
応用しようする試みが見られる。
また、写真のように実験から関東のインフラと酷似した粘菌の成長パターンも得られているのだそうです。
このような生物に学ぶ「適応ネットワーク」を建築に活かせないかとハスキーは考えたようです。

続いて、モルフォ蝶の羽について。

蝶

この発色の仕組みは「多層膜構造」で出来ているのだそうです。

上に挙げた、「粘菌」と「蝶の羽」の2つはおもしろそうというコメントを先生から頂きました。
「粘菌」は成長という過程が都市構造と類似している。
その生成の様が魅力的に見える。
それを上手く組み立ててストーリーを作って行けたら良い、とのことです。
今回で2つのどちらかに絞るのではなく、2つを進めていくことになりした。


上様の案です。
ルールを「人間の皮膚」から持って来ようと考えました。

人間の触覚の受容細胞は色々な感触を得るために
① メルケル細胞、②ルフィニ終末、③マイスナー小体、④パチニ小体
の4種類が合理的に出来ているのだそうです。

それらを空間が広いか狭いかという建築のルールに置き換える、
例えば建築を作る時に、動線だけを作る、空間を作るなど出来ないか
と上様は話していました

目の付け所はおもしろい。
受容細胞の受容野の広さは光の受容(窓など)に
置き換えてもいいのではないか。
皮膜、皮膚の建築というのも良いという先生のコメントを頂きました。


今回は皆肩肘を張って1個の案を持って来るというのではなく、
何案も持って来ました。
その中から第二課題の「自然のルール」に適した案を決定していきます。
皆、どのような「自然のルール」が良いのか模索中です……..



前田紀貞アトリエ 田中由美


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田中キャサリン由美

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